アブノーマルデビュー第2話
「俺から私に変わる女装の魅力」
俺はどこから見てもスキのない男に見られる。日常では男らしくありたい、そう強く思っている。子どもの頃から父親に男らしくあれと教えられた。
そんな俺だが、「女性が持つ恥じらいや綺麗さ、まろやかさに憧れを抱いている」
初めは中学生の頃、口紅を買い「つけてみて(これなんだ)、次は眉毛を描いて(これなんだな)」とステップアップするには時間がかからなかった。
ただし、けっしてゲイではない。女性が好きで、非日常空間では女性から女性として扱われたい。
「日常の本物は本物で、偽物はあくまで遊びの中だからこそ楽しめている」のだと思う。
非日常空間の中で、女装して女の子扱いをされて、空想を膨らませながら女性にイジメられることがいい。
単に女装が好きということもあるが、「美しく変装した姿を見られながら、言葉で辱められ、官能を無理強いされていく過程が好きだ」
「自分の好きな女性、憧れの女性に自分を作る。そして、その空想でなりきった女性が女性に責められる」
これこそが、前頭葉を刺激する快楽。
セックスは好きだが、それは男性として。女性としての快楽を味わう過程が素晴らしいのだ。
「女性で恥じらいのない人は嫌いだ。俺の女装のキーワードは、恥じらいと羞恥心」
それがスタートで全てなのだと思う。
「いやっ」と頭を女性に入れ替えて、演じる。恥じらいを感じることで、男がストンと気持ちが離れるのに対して、終わった後の余韻が長く続くのだと思う。
(記載させて頂いているお話、お手紙はお客様の許可を頂いております)